今回、問診にご協力頂き誠に有難うございます。コロナ禍において、外出する機会が減少したりデスクワークなどの働き方の変化において運動機会の減少が見られています。
日本では、運動不足が原因で毎年5万人が死亡しています。しかし、適度な運動・スポーツを習慣化させることによって、運動不足を原因とする死亡者数を減少させることが可能と考えられます。また男女ともに平均寿命が80歳を超える長寿国の日本ですが、平均寿命と健康寿命の差は10歳前後を保ったままです。
健康寿命延伸のためには、要介護状態になることを予防する必要があり、適度な運動・スポーツの実施により、ロコモ・フレイル状態はもとより、生活習慣病予防にも寄与します。
運動機会を日常から作ることは様々な疾病の予防になるため、今回はご自身の運動機会の調査をいたしました。今回の調査が病気の予防という観点だけでなく、生活の質を高めるという観点での健康に対する知識を高めるきっかけになればと思います。また生活の中で運動機会を増やす取り組みを取り入れていただければ幸いです。
社員の運動機会に関する調査 (2021年11月)
株式会社間口では、社内ポータル「maguchi.online」を活用して「社員の運動機会に関する調査」を行いました。このたび、その調査結果を取りまとめましたので、お知らせします。
今後も職場の健康作りや健康経営を推進していきます。
<調査結果(概要)>
- 直近1カ月で自分が健康と感じた人は全体の約3割程度
- 直近2カ月の運動機会の実施において、6割が週1以下の運動機会しかない
- 運動する機会が少ない原因として時間が取れない、忙しいと言う理由が多かった
- 多くの方が、体の不調を感じながら生活をしている
<調査概要>
調査期間 : 2021年11月2日~2021年11月18日
調査対象 : 株式会社間口の社員が対象
調査方法 : 社内ポータル「maguchi.online」の問診機能
社員の運動機会に関する調査
回答人数 : 35人
<調査結果>
1.あなたの性別を教えてください
1.男性 | 24 |
2.女性 | 11 |
合計 | 35 |
2. 直近一ケ月の生活について、健康だと感じていましたか。 最も近いものを一つお選びください。
1.非常にそう思う | 2 |
2.そう思う | 6 |
3.どちらとも言えない | 16 |
4.あまりそう思わない | 9 |
5.全くそう思わない | 2 |
合計 | 35 |
健康に感じると思った人は全体の20%でした。
自分の健康状態を「よい」と評価する時は、「自分が感じる体調がいい時」を指す人が多いです。そのほか、「病院に行っているかどうか」、「健康診断の結果がどうだったか」、「日常生活への影響」などが挙げられます。
今回の結果から、自分の体調に何らかの不調を感じている人が多くいるのではということが示唆されます。
参考記事はこちら
3.直近二ヶ月の運動実施頻度(1日15分以上)について、最も近いものを一つお選びください
1.ほぼ毎日 | 6 |
2.週4~5日 | 1 |
3.週2~3日 | 7 |
4.週1日 | 9 |
5.月2日 | 2 |
6.月1日未満 | 2 |
7.全く行っていない | 8 |
合計 | 35 |
運動機会を作って健康的な生活を送りたいと思う人はたくさんいますが、果たして適度な運動とはどの程度かわからない方が多いと思います。
適度な運動量ついては、主要な健康機関で意見が一致しています。世界保健機関、米国疾病予防センター、米国心臓協会の三機関が、運動について次のようなガイドラインを出しているので参考にしてください。
- ウォーキングなど、中程度の運動を週150分。できれば1回30分を5回に分けるのが理想。
- ランニングなど、激しい運動を週に75分。25分を3回が理想。
- 10分未満の運動は1回にカウントせず、できるだけ1週間のうちにまんべんなく分散させる(つまり、1回で90分やっても十分ではない)
- 週に2回の「高強度筋力強化運動(いわゆる筋トレ)」をすすめています。1セット何回を何セットという種類の運動です(最初は8〜10回を3セットするのがおすすめです)。
- 週に2、3回のストレッチ。各筋肉グループにつき60秒が理想。10から30秒を数回でもよい。
4.答えた主な運動の強度について、最も近いものを一つお選びください。
1.かなりきつい | 8 |
2.きつい | 1 |
3.ややきつい | 7 |
4.軽い | 13 |
5.かなり軽い | 4 |
6.運動しない | 1 |
合計 | 34 |
5.普段誰と運動しますか?
1.自分ひとり | 28 |
2.友人 | 1 |
3.職場の人 | 1 |
4.パートナー | 2 |
5.子ども | 5 |
6.その他 | 2 |
7.運動しない | 5 |
コロナ禍なため運動を行うには一人が望ましいですが、継続をすることを考えた時には家族や友人を巻き込むことをお勧めします。
一緒に行わなくても、一緒に目標を立てたり万歩計でなどの歩数を見せ合ったり工夫しながら運動機会を共有するのも大切です。
6.普段、どんな運動をしていますか?
1.自宅でストレッチ・筋トレ・体操・ダンスなど | 18 |
2.ウォーキング | 17 |
3.ジョギング・ランニング | 4 |
4.スポーツジム・フィットネスクラブ | 1 |
5.ヨガ・ピラティス | 2 |
6.自転車 | 0 |
7.水泳 | 0 |
8.その他 | 4 |
9.運動しない | 6 |
運動の種類は、いろんな種類をすることも大事ですが一番は継続すること。
自分が一番続けやすい形で、また楽しんで行える種目を選ぶことが長く続ける形のコツです。
はじめにキツイ運動を行うと3日坊主になったりしてしまいますので、まずは行って気持ちよい程度の運動から始めてみましょう。
参考に幾つかの簡単に自宅でできる運動をご紹介します。
7. 運動する際のデメリットやお困りごとは何ですか?
1.時間がない・忙しい | 26 |
2.面倒くさい | 12 |
3.体力がない | 7 |
4.汗をかく | 1 |
5.疲れる | 5 |
6.日焼けする | 1 |
7.場所・設備がない | 1 |
8.やり方が分からない | 0 |
9.成果が分からない | 1 |
10.費用がかかる | 4 |
11.その他 | 1 |
12.特になし | 5 |
運動する際になかなか忙しくて時間の取れない方が多いという結果が出ました。
もちろん、仕事でヘトヘトになって帰宅してから運動する時間なんて取れないという方が多いと思います。
そこでおすすめなのが、仕事の隙間時間を使った運動です。
お昼休みや業務の合間の少しの時間を使って、体を動かす機会を作ってみてください。
参考に座りながら行える体操をご紹介します。
8. 直近一ヶ月の身体の調子・状態について、首こり・肩こりは感じていましたか。
1.強く感じた | 12 |
2.やや感じた | 10 |
3.どちらとも言えない | 6 |
4.あまり感じなかった | 4 |
5.全く感じなかった | 3 |
肩こりや首こりはスマホや、デスクワークの弊害で多くの方が感じる症状の一つです。
原因は同じ姿勢で動かない状態が多く、そこから来る血行不良です。
その為、下記のようなツボや筋肉を押してあげて血が流れやすくしたり、肩を大きく動かしたり背伸びをするなどして動かしてあげましょう。
9. 直近一ヶ月の身体の調子・状態について、目の疲れは感じていましたか。
1.強く感じた | 9 |
2.やや感じた | 17 |
3.どちらとも言えない | 7 |
4.あまり感じなかった | 0 |
5.全く感じなかった | 2 |
目の疲れは、肩や首の疲れと連動して起こります。
肩や背中の筋肉を柔らかくしたり、上を向く機会や大きく背伸びするなどして動かしてあげてください。
10. 直近一ヶ月の身体の調子・状態について、腰痛は感じていましたか。
1.強く感じた | 6 |
2.やや感じた | 13 |
3.どちらとも言えない | 6 |
4.あまり感じなかった | 5 |
5.全く感じなかった | 5 |
一生の間に80%以上の人が悩まされる腰痛。
その経済損失は年間約3兆円に上るとする試算を、東京大と日本臓器製薬(大阪市)が10日、発表しました。
腰痛になると業務効率が下がるだけでなく、体を動かさなくなって他の病気のリスクも高まります。
座る姿勢から気をつけて、腰の負担を減らしてください。
11.会社で運動イベントが開催された場合、参加したいですか?
1.必ず参加する | 3 |
2.都合がつけば参加する | 13 |
3.参加しない | 11 |
4.分からない | 8 |
企業が健康経営イベントを行う意外なメリットと事例についてご説明します。
イベントは休みの日だけではなく、業務の合間に入れたりすると効果的に取り組めたりもします。
コミュニケーションの機会になる
コロナ禍で社内のコミュニケーションが減ってしまった方も多いのではないでしょうか。
社員間のコミュニケーションが減り、閉塞的な職場環境下で新しいアイディアを生み出すことを課題に感じている企業も多いようです。
これまで関わりにくかった方の新たな面を知る機会になる
上司部下の間では共通の話題がなく、活発なコミュニケーションができていないと感じるのは、業種が異なる企業でも共通の課題ではないでしょうか。
イベントに参加し、同じ体験をすることで、社員間の共通話題が生まれるきっかけになる可能性があります。
上司部下の関係や他部署の方など、普段きっかけがなければ会話をする機会が少ない方とのコミュニケーションを取れるかもしれません。
業務時間の雰囲気で言いづらかったことも言い出しやすくなる
上述したように、健康経営に関するイベントに参加することで、縦と横の繋がりが深くなるいいきっかけになると言えます。
普段の関係では発信しづらい仕事のアイデアや、個人の悩みを相談するきっかけになる期待ができ、健康経営は社員の健康だけではなく、やる気や生産性の向上にも効果があると言えます。
具体例
- オフィスヨガ、ストレッチ
- ウォーキングイベント
- 社内サークルの推進
- 姿勢教室
- ゴルフなど