大阪府と防災協定締結先と連携した炊き出し訓練の実施

COMMON株式会社が事務局を務める一般社団法人地域活性化プロジェクト縁GINと、大阪府危機管理室との社会実験として災害時を想定した公民連携による炊き出しシュミレーションを実施しました。

今回は自主開催の日本の食まつりのイベント会場(広域避難場所及び防災公園)を、炊き出しを行う避難場所と想定しています。
発災からのオペレーション、協定先のイオンリテール株式会社様や大阪府漬物事業協同組合様との物資供給の連携、実際の現場での炊き出しなどを包括したシュミレーションを行いました。

能登半島沖地震を踏まえて、現場での混乱を極力減らすための有事に備えた平時のシュミレーションとした社会実験を行いました。

防災協定締結先と連携した炊き出し訓練の実施について

報道提供日時2024年11月07日 14時 00分
大阪府の発表HPはこちら
内容大阪府では、災害への備えを充実するため、災害応急対策などに協力いただける民間団体や企業、NPO法人等との各種防災協定の締結を行っています。
今回、災害発生時におけるQOL向上の観点から、被災地において温かい食事を提供できるように防災協定締結先と連携して炊き出し訓練を実施します。なお、炊き出し訓練で調理した食事(豚丼約200食)は訓練会場でアンケート等に協力いただいた方に試食いただきます。1 訓練の目的
避難所での温かい食事提供に必要となる食材供出や調理加工に協力いただける複数の防災協定締結先と連携し、一連の連絡手順の確認や実動訓練を行うことで協定の実効性を高めるもの。2 訓練内容
(訓練想定)
府内での地震発生により避難所が開設。
避難所では、発災3日目までは市町村や府が提供する備蓄物資による食事が提供されていることから、4日目にキッチンカーによる炊き出しで温かい食事を提供する。
(実動訓練)
各防災協定締結先に対して大阪府が協力要請(連絡)を行う。
要請に基づき、災害時にキッチンカーで調理し食事提供に協力いただける一般社団法人地域活性化プロジェクト縁GINが、食料品等の提供に協力いただけるイオンリテール株式会社の運営するスーパーや大阪府漬物事業協同組合から食材を受け取り、避難所に運搬し調理。
※なお、訓練会場で防災に関するアンケートへの協力とともに大阪防災アプリをダウンロードいただいた方(すでにダウンロード済みの方も含む)に調理した豚丼(約200食)を試食いただきます。(先着順)3 日時及び訓練会場
日時:令和6年11月17日(日曜日)10時~
アンケート等に協力いただいた方に整理券を配布します。(先着200名)
試食は、12時頃からを予定しています。
会場:府営蜻蛉池公園(岸和田市三ヶ山町大池尻701)
※今回の訓練は実際の避難所ではなく、訓練参加機関である一般社団法人地域活性化プロジェクト縁GINが実行委員会に参画している「日本の食まつり」の一画を利用して実施。
4 参加機関((1)~(3))まではいずれも大阪府と災害時の防災協定を締結)
(1)一般社団法人地域活性化プロジェクト縁GIN
(2)イオンリテール株式会社近畿カンパニー
(3)大阪府漬物事業協同組合
(4)大阪府5. 参考防災協定の締結について
防災協定の締結について/大阪府(おおさかふ)ホームページ [Osaka Prefectural Government]

一般社団法人地域活性化プロジェクト縁GINについて
https://engin.or.jp/(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

イオンリテール株式会社について
https://www.aeonretail.jp/company/(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

大阪府漬物事業協同組合について
http://www.shokukei.co.jp/osakatsukemonokumiai/(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

日本の食まつりについて
https://nippon-food-fes.com/(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)

実施スキーム

訓練内容

発災から炊き出し完了までの以下の流れをシュミレーションとした内容になります。

①大阪府から炊き出し支援要請を受ける(4日日前)

地震発生により避難所が開設されている状況で、発災から4日目を想定。
今回はイベント会場である岸和田市のトンボ池公園にて炊き出しを行った。

②大阪府がスーパーに食材提供を依頼、キッチンカー事業者に食材を受取る店舗を知らせる(4日日前)

大阪府が災害時の物資供給を受ける、今回はイオンリテール株式会社様と大阪府漬物事業協同組合様に物資共有の連絡を入れる。その後、一般社団法人地域活性化プロジェクト縁GIN(事務局:COMMON株式会社)へ物資の受け取り先を伝達。

③キッチンカーが店舗から食材を受取る。(当日)

キッチンカー事業者と大阪府危機管理室がイオン東岸和田店に物資の受け取りを行う。
この時点での連絡の漏れや運搬におけるスムーズな指示系統が問題ないかを確認し、会場へ移動をする。

④キッチンカーが食事を提供 〜準備〜(当日)

実際にイベント会場(避難所、炊き出し会場を想定)への移動や、物資を受けてからのキッチンカーによる炊き出しの調理の流れを確認。

合わせて大阪府の危機管理では、組み立て式のトイレの設置の訓練を行う。

実際にこのあたりのリアルなイメージや体験がとても重要に感じ、少し戸惑う場面等も見受けられた。
有事に備えてこの辺りを事前にシュミレーションを行う重要性を強く感じた。

⑤キッチンカーが食事を提供 〜提供〜(当日)

今回は炊き出しシュミレーションのアンケート、大阪府の防災アプリをインストールを行った方に豚丼を提供する形を行った。
防災アプリの普及や防災意識を醸成するために、炊き出しと掛け合わせたアプローチが非常に効果的であった。

実際に整理券を配り、配食を行うところまでをシュミレーション。

今回の温かい食事を提供する上で、被災後を想定した味付けや匂いなどただ生きる為に食べるのではなく、精神的に落ち込んだ時でも食を楽しみを与えることで活力になることを能登地震で体感しました。
配色もただ食事を配るだけでなく、コミュニケーションをとりながら行うことで被災者のメンタルフォローにも繋がります。

そういった事も想定したシュミレーションが有事の際ではとても重要です。

⑤キッチンカーが食事を提供 〜後片付け〜(当日)

ただ食事を提供するだけでなく、後片付けも意識したシュミレーションを実施。
炊き出し会場にゴミを残さない、迅速に配食を行って片付けするための時間測定など最初から最後まで実践を意識した形で実施。

⑥振り返り会議 (後日)

今回の取り組みは当日行えば終わりというわけでなく、その後が非常に重要です。
事前のシュミレーションと実際の現場での課題や改善点などを共有しあい、有事に備えるトレーニングを継続して行っていきます。
今後この取り組みを大阪府だけでなく、各市町村や他自治体にも共有していきます。


このような取り組みを繰り返し行い、また季節や条件なども変えて行う事で様々な課題が見えてきます。
その中で、有事の際の市民の安全を確保するために公民連携による防災シュミレーションはとても重要です。
それぞれの自治体でも災害時の協定を結んでいる企業はたくさんありますが、有事に動けていないという声もあります。

このようなシュミレーションや対話する機会をどれだけ作れるかがとても重要です。
COMMON株式会社ではこのような公民連携によるシュミレーションや機会創出を企画立案しております。
興味のある自治体様や、同様な形で行いたい自治体様はお問い合わせください。

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