COMMON株式会社が事務局を務め、弊社取締役の枦山が代表を務める一般社団法人地域活性化プロジェクト縁GINと大阪府富田林市と「災害時におけるキッチンカーによる食事提供の実施等に関する協定の締結」を行っています。
協定に関してはこちら
有事に備え、平時から連携しながら公民連携による市民の安心安全に向けた取り組みを行なっています。
富田林市とは協定締結のみならず、月に一度危機管理室との情報共有や、防災減災に関連する企業とのマッチングなどを行なっており連携を深めています。
今回は地域協議会である「すこやかネット明治池」様から、地域の防災訓練において講演とキッチカーによる炊き出し訓練をしたいという要望をいただき、富田林市危機管理室が調整いただき実現に至りました。


地域住民、富田林市長、市役所職員、市議会議員など総勢170名の参加での防災訓練になりました。
能登半島地震で学んだ事として、市と学区や自治区との連携はとても重要で避難所運営においてとても大事なポイントとなります。
今回は富田林市、地域協議会、COMMON株式会社との共創により今までと違った防災訓練が出来たので、そのレポートを共有します。
目的と背景


今回は地域協議会「すこやかネット明治池」様が、普段行っている地域防災訓練においていつもと違う形でキッチンカーの炊き出し訓練を取り入れたいという声を富田林市にかけていただいたことが実現に至りました。
普段から夏祭りや防災訓練など、「すこやかネット明治池」様は地域コミュニティーの形成の大事さを考えられており活動されています。
課題として若い人達が運営や参加が少ないことも懸念とされている中、今回は炊き出し訓練での併用を行うことや小学4年生の防災関連の作品の展示など子どもたちが参加しやすい形での防災訓練を行いました。
有事の際の避難所である富田林市立小金台小学校にて今回の取り組みは行なっており、地域の方や市役所の方が設営をされています
自治体と地域業議会、COMMON株式会社のそれぞれの今回の訓練での役割
今回の訓練では下記のように役割を分けて有事に備えた実行レベルまで落とし込んだ形での公民連携の防災訓練となりました。
- すこやかネット明治池 :今回の運営主体。地域住民への声掛けや全体の運営
- 富田林市危機管理室 :避難所開設や備蓄用品の確保、及び災害協定提携企業先との調整
- COMMON株式会社 :炊き出しのキッチンカーの調整及び食事手配、避難所開設や運営に向けてのアドバイス(講演)
避難所の開設訓練及び受付訓練



今回は避難所の開設及び、受付訓練も実施しています。
頭では理解していても、実際にやるとなった際には所々でイレギュラーがあったり、役割の把握などは実行フェーズまで行って見えてくる課題なども多くあります。
今回はその想定を踏まえて市役所職員の会場の開錠から、避難者を受け入れる為の受付訓練も行なっております。




避難所においてのTKB(トイレ、キッチン、ベッド)においての展示や、組み立ても実際行っています。
参加者の声としては「思ってたより組みたてに時間がかかった」、「頭で理解していて出来ると思ってたけど、実際やると上手くいかなかった」などの声もあり、実際に実施する訓練の重要性はあると思われます。
小学生の作成した防災用品の展示




今回会場となった富田林市立小金台小学校4年生の授業で作った防災用品の展示もありました。
当日も23名の小学生が参加して、実際に一緒に防災訓練の取り組みに参加していただきました。
このような子供も参加できる環境づくり、訓練内容の計画が将来的に見た中での地域コミュニティの形成には重要だと考えられます。
講演







今回は講演内容としては能登半島地震から学んだことを共有して欲しいとのご依頼があり、今回の講演でのメインテーマとしてCOMMON株式会社の増田からお話させて頂きました。
また富田林市長の吉村善美様も参加され、地域防災の必要性などもお話して頂きました。
地域住民と市が一体となった防災の取り組みとしては、今回のように平日からの顔を合わせる機会が重要です。
COMMON株式会社の増田からは、能登半島地震での実際起きた事や、事例を踏まえて、炊き出しの取り組みや避難所運営に関しての講演をさせて頂きました。
実際の生の声や現場レベルでの課題、自治体の現場レベルでの混乱などを踏まえて、公民連携での防災・災害支援の重要性についてお話させて頂きました。
このような機会を都道府県、市区町村、地域自治会、防災や災害に関連する企業などとフォーラムを開催しながら、公民連携での防災の取り組みを日頃から行っています。
炊き出しシュミレーションの実施









今回の炊き出しシュミレーションでは、能登半島地震のように大阪府内の地震により県外からキッチンカーによる支援を想定して、三重県より「カレーハウスDON」様によるポークカレーの提供を行いました。
実際、地震が起きた際に市内事業者や県内事業者だけの支援を想定していると、被災状況によっては十分な支援を行えない可能性があります。
我々はその想定も考慮して、全国のキッチンカー事業者との連携により市外や県外の事業者の派遣が出来る体制を整えています。
また今回は、実際の食事提供だけでなく配膳含めた食の提供から片付けまで想定した訓練を行っています。
どの順番で配膳するか、誰がリーダーシップを取るか、片付け含めたスムーズな運営が出来るかなど、地域住民の方々と協議しながら炊き出しの実施訓練を行いました。
最後は皆さんで食べて頂き、撤収までを含めた訓練を行えた事で様々な課題や改善点なども見つける事が出来ました。
こう言った実践ベースの訓練の後、また再協議しながら有事の際に備えて取り組めたらと思います。
今後の展開
今回、富田林市との取り組みの中で、他の自治会にも声をかけて頂いたり、自治会でも夏祭りなどとのコラボレーションで地域コミュニティの形成を一緒に出来ればなどの声を頂きました。
今後は、大阪府とも連携してフォーラムや実施訓練などを計画しています。
その中で、よりリアルな防災シュミレーションや地域との連携などを実践していきます。
自分たちの地域でも同様の取り組みを行ってみたい、自分たちのところも助けて欲しいなど様々な声を最近は頂きます。
まずは下記のお問合せからご相談ください。